1. 事件の概要
中小IT企業を運営する依頼会社は、国内のソフトウェア会社から突然、違法ソフトウェア使用の実査要請を受けることになりました。相手企業は著作権侵害を主張して法的対応の可能性に言及し、依頼人は法律的対応の経験が乏しい状況で大きな不利益が生じうるとの懸念のなか、「あなたの法務チーム」に助言を依頼しました。
2. 主要な争点および対応
本件の核心的な争点は、依頼人のコンピュータにインストールされた一部のプログラムが正規ライセンスを備えているか否か、そして実査要求が過度であるか手続的に適法かを中心に展開されました。
まず、実査要請の範囲と根拠の適法性を綿密に検討したうえで、依頼人が使用したプログラムのインストールおよび使用の経緯を事実に基づいて整理しました。
続いて、不必要に拡張された損害賠償の範囲を制限し、違法な証拠収集に対する法的問題提起を通じて交渉力の確保に注力しました。
また、ソフトウェア著作権に関する主要判例および実務上の慣行を踏まえ、合理的な水準での損害額を算定して交渉案を提示しました。
3. 結果および意義
あなたの法務チームの戦略的対応を通じて、依頼人は相手方が主張した金額に比べて著しく低い水準の少額で速やかに合意することができ、別途の民事・刑事上の責任追及なく事件を円満に終結することができました。本事例は、実務上頻繁に発生しうる著作権実査関連の紛争において、事案の法的構造を正確に把握し、手続的権利を侵害されないようにすることがいかに重要かを示す代表的な例です。また、不必要な対立とコストを最小化し、速やかな解決を図ることができるという点で、中小企業の法律リスク管理に実質的な助けを与えうることを立証した事例でもあります。